折れない心の作り方

ストレス社会ですので、どうやっても心が折れそうな時があります。

平時でも心が折れそうな時があるのに、もっと過酷な状況でお仕事をされている方々はなおの事、メンタルと鍛えないといけないでしょう。

そんな強靭なメンタルを作るのに良い方法を探していたら元自衛隊メンタル教官が伝授する

「折れない心」の作り方というのを見つけました。

 

元自衛隊メンタル教官が教える「 折れてしまう 」原因は、ストレスではなく◯◯だった

 

心が「折れる」のは2つのパターンがある

ここでは「折れる」ことを、結果的にある仕事や職をやり遂げられない状態に陥ることと定義します。

実は「折れる」にも、2つのパターンがあることに注意するべきなんです。

1つ目は、中レベルまでのストレス状態で「折れる」場合。

中レベルとはみんな苦しいが、それを我慢してなんとかやっている、やれている状態です。

現代社会で働く人々のほとんどが、この中レベルのストレス状態の中で仕事をしていると考えていいでしょう。

この状況で「折れる」人は、一般的には、責任感がない、意欲がない、能力がない、小さなことで悩み傷つく、人に援助を求められないなどの特徴があります。

 

折れそうもない人が折れている?

こういう人へのケアは、挫折したつらさを理解すると同時に、厳しい社会で生き抜いていけるような、社会人として必要な考え方や仕事の仕方を教えることが重要です。

ところが、残りの半分は、能力があり、責任感と意欲があり、少々の挫折にはへこたれず、困ってもすぐに他者の援助を受けられる、そんな「折れそうもない人」が折れています。

これが2つ目の、高レベルのストレスで「折れる」場合です。

高レベルになるには、強度と時間が関係してきます。

中レベルのストレスでも、それが長く続けば高レベルになってくると考えていただきたいのです。

 

高レベルで心が折れる人の特徴

高レベルで折れる人には特徴があります。

それは、中レベルのストレスでは「優秀」とされていた人材が、突然折れてしまうことです。

 ロボットのような受け答えが目立ち始める

ある自衛隊員は日ごろの勤務や能力を買われ、特別に推薦されて、数カ月にわたるこの厳しい訓練に参加していました。

前半の厳しい訓練をトップクラスで終了し、その時の面接でも、「全く問題ありません」と答えていました。

メンタル教官はそのロボットのような受け答えが気になり、訓練指揮官にその旨を伝えました。

しかし、指揮官は「彼は、部隊でも極めて優秀ですし、これまでの訓練もみんなを引っ張っていますから心配はいりません」ということでした。

 

突然うつ状態に陥ってしまう原因とは?

ところが、訓練も後半に入って、一山超えたころで、その隊員が突然いなくなってしまったのです。

スタッフが必死に探し出し、メンタル教官が面接をしてみると、いわゆる「うつ状態」に陥っていました。

当然のことながら、訓練を外され、しばらく休養することになってしまったのです。

このように、中レベルのストレスでは高いパフォーマンスを上げ、涼しい顔をしていた人が、ある時突然不調に陥るのが高レベルストレスでの折れ方の特徴の一つです。

心身の不調のこともあれば、行動面でおかしくなることもあります。

 

真面目で優秀な点が裏目に!

自衛官、警察官、役所の職員、教員など、まじめに勤務してきた人が痴漢や窃盗などを働くことがあるのは、このパターンが多いです。

「折れる」という言葉が持つ前後の連続性のなさは、この2つ目の場合のほうがより鮮明に感じます。

では、なぜ優秀な彼らは、このように突然「折れて」しまうのか。

 

ストレスにやられるのではなく「疲労」にやられる

人は緊張すると疲労を感じないで仕事をすることができます。

特に中レベルまで「よくできる人」の中には、疲労を感じない技術を高めてきている人が多いです。

中レベルまでのストレスは、問題解決力で何とかうまくこなせる。

その時にエネルギーも使うが、それを「感じない」ように対処します。

これが優秀な人の一つのパターンになっていることが多いです。

その人が、高レベルのストレス状態に置かれるとします。

ストレスの程度にもよりますが、例えば震災のような大きなショックや昼夜の逆転が続き、困難な決心を伴う作業の連続でも、2~3カ月までの間なら、本来の問題解決能力で、表面的な業務はうまくこなせるでしょう。

 

疲労が気力と集中力を奪う!

ところが、その間に「疲労」が蓄積していきます。

そして疲労がある段階に達すると、体から脳に「これ以上動くな。弱っているからこれ以上の作業を命ずる人を警戒せよ」という指令が出るようになります。

自分の意思とは関係なく、気力と集中力が低下します。

すると本来の問題解決力が発揮できなくなり、トラブルが増え、さらに疲労がたまるという悪循環に陥ります。

本来のその人なら周囲に助けを求めることもできるが、この状態になるとイライラや猜疑心が非常に強くなり、簡単に援助も求められなくなります。

 

人は疲れるという当たり前のことを意識する

軍隊では、「人は疲れる」ということを常に意識するように訓練します。

ちょうど長距離ランナーが、まだのどが渇いていなくても、定期的に水分を補給することを訓練するのと同じです。

まず、軍隊では、「睡眠」と「水分」をとることを強調しています。

どちらも緊張しているとつい忘れてしまうことです。

強制的に8時間睡眠と6時間睡眠をさせるグループを作り2週間後に比較したところ、6時間睡眠グループでは、酩酊と同じぐらいの能力の低下が観測されました。

米軍などでは、任務中でも少しでも余裕があるときは、交代で積極的に昼寝をすることを推奨しています。

 

アドレナリンが闘争心に火をつける!

ストレス解消の一つに、「楽しいこと」をするという手段を持っている人は多いと思います。

ゲームや酒、スポーツなどが多いです。

ただ、結果的にそれが睡眠不足につながっているとしたら、そのストレス解消法は、高レベルストレスには通用しない方法だということを知っておかなければならないでしょう。

 

日頃から質の高い睡眠を意識する!

ところが中レベルのストレス状態までに、よく使っていたストレス解消法を、高レベルのストレス状態で急に手放すというのはかなり難しい作業です。

そこで、日ごろから「睡眠を意識した生活様式」を訓練しておくことをお勧めすます。

質の高い睡眠のためには、夕方に軽い運動をする、入浴して体を温める、寝る前に明るい液晶画面を見ないなどの方法が知られています。

自分に合うものを取り入れてみてください。


LIVEPlanning

遺品整理から不動産の売却、ご処分、管理までをワンストップで行える、遺品整理士がいる不動産屋。

0コメント

  • 1000 / 1000