ボーっとする
ボーッとしているときの脳は 普段の20倍働いていた!?
ボーッとすることに罪悪感を抱いてませんか? 毎年新年度を迎えるとになると春季うつの症状に悩まされるケースが増え始めます。 春季うつは、新生活や寒暖差の激しい気候の変化によって自律神経の緊張状態が続いてしまうことが主な原因とされています。あなたの職場にもいませんか?
こうした精神的な病に苦しめられる方の特徴として「休むことに対して罪悪感を感じている」点があげられます。仕事に関しても朝から晩までフル活動で取り組んでいかなければならないと思っています。しかも週末も何かしなければいけないという思い込みから、しっかり予定を組んで、その通りに行動するので、家でボーッと過ごすことがありません。これでは心と体が休まる暇がありません。このため精神的に疲弊してしまうわけですが、実は無理してバリバリ働くよりも、ボーッとしながら働いたほうが仕事の生産性が上がることが証明されています。
脳はとてつもなく働き者だった!?
実はボーッとしているとき脳は充電しているように思われますが、実は普段の約15~20倍働いているんです。ですので、意外に思われるかもしれませんが、意識してバリバリはたらくよりも、意識してボーッとしたほうがいいんですね。しかも、そうすることで、仕事のストレスを抑えることができるので、色々とメリットがあります。ということで今回はボーっとしているときの凄い脳の働きについて分かりやすく解説したSuzieさんの記事とをご紹介させていただきます。
ボーッとすることは脳にいい! 実は仕事中の15倍エネルギー消費
ボーッとすると脳の健康にいい! 書店には、「時間術」「手帳術」などをテーマにした本や雑誌がたくさん並んでいます。しかし、その多くに書かれているのは、「ほんの数分の時間もムダにすべきではない」「すき間時間をフル活用しよう」というようなことばかり。たしかに時間は大切で、有効に使うに越したことはないでしょう。しかし、ほんのわずかな時間に対して汲々とするのは、ちょっと余裕がなさすぎると著者はいいます。すき間というすき間をすべて予定で埋めてしまったら、ほっと一息つく時間すらなくなってしまうということです。
いかに効率的にぼんやりするかカギ!?
むしろ、ビジネスや自分磨きなどにおいて他人に差をつけるために重要なのは、「いかに効率的にぼんやりするか」なのだとか。脳を健やかに機能させていくためには、ボーッとする時間が不可欠。だからこそ、仕事と仕事の合間のすき間時間になるべくボーッとするようにしていれば、脳の疲れがスッキリとれて、その後の仕事に対してフレッシュな頭で臨むことができるということ。
ボーッとするといい企画が浮かぶ
また、ボーッとしていると、ひらめきが湧きやすくなるのだともいいます。 つまり、いい企画や、仕事上の懸案に対しても「そうか、こうすればよかったんだ」という解決策が浮かぶ可能性が高まるということ。また、ぼんやりしているときの脳内においては、過去のことを反省したり、未来に対する準備をしたりしながら、自分の現在の状況を立てなおすようなネットワークが働いているのだそうです。
時間術よりも「ぼんやり術」の方が大事?
無意識のうちにぼんやりと頭に浮かべている反省や準備のイメージが、あとあと自分の思考や行動を修正する際に生きてくるのです。だからこそ、「時間術」を学ぶよりも「ぼんやり術」を学ぶほうが、より脳の力を引き出して自分を伸ばしていけるという考え方。
活動時の15倍もエネルギー消費
ちなみに「デフォルト・モード・ネットワーク」の存在を世界で初めて明らかにしたのは、ワシントン大学のM・E・レイクル教授。その研究においては、脳の活動エネルギーの大半をデフォルト・モード・ネットワークが使っていたという点に多くの注目が集まったといいます。
意識的活動に使われるエネルギーは、たった5%
レイクル教授によれば、脳が消費するエネルギーのうち、本を読んだり仕事をしたりといった「意識的活動」に使われるエネルギーは、全体のわずか5%程度。 約20%のエネルギーは脳細胞のメンテナンスにあてられ、残り75%のエネルギーが「なにもせずにぼんやりしているときの活動」のために使われているそうなのです。「なにもせずにボーッとしているとき」には、「意識的な活動をしているとき」の15倍ものエネルギーが使われているということです。
ボーッとする時間を大切にしよう
つまりエネルギー消費という側面からみれば、「なにもせずにぼんやりしているとき」の活動のほうがメインだったことになるわけです。逆に、仕事や作業に集中するなどの「意識的な活動」は、脳のエネルギー消費量からすれば“どうでもいい”という程度のものであったということ。 私たちは多くの場合、「なにもせずにボーッとしていること」に価値を見出すことはなく、むしろ「意識的に働いていること」を重要視して日々の生活を送っているのではないでしょうか?
ぼんやり時間こそが重要だった!?
事実、ぼんやりしている姿は、周囲の人から「仕事や作業をなまけている」「集中力を欠いている」と見られがちでもあります。ところが、そんな「ぼんやり時間」にこそ、脳は大量のエネルギーを投入して重要な活動を行っていたというわけです。だからこそ私たちは、これまでの先入観や価値観をいったんリセットし、「なまけモード・ネットワーク」「ぼんやりモード・ネットワーク」の大切さを見なおしていく必要があるのではないか?
著者はそう提言しています。** たしかに著者がいうように考えれば、ずいぶん気が楽にもなります。 精神的な負担を意識せず、最良のかたちで物事を進めるために、「ぼんやり時間」を意識してみるべきかもしれません。
参考:※西多昌規『ぼんやり脳! 上手にボーッとできる人は仕事も人生もうまくいく』飛鳥新社
出典:Suzieさん(書評家・印南敦史さんの記事)
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