大麦の健康効果
大麦っていうとそのまんまの姿であんまり食卓に並ぶものではないですよね?何かしらのものに加工されてますけど、麦の中でいうと小麦が一番なじみが深いんじゃないでしょうか?
大麦というとテレビのコマーシャルに出てる大麦若葉という商品しか思いつかないぐらいに多分、日常的には摂取してるのかもしれないけど、あんまり意識していないものですが大麦の美容と健康効果がは高く、免疫力を高めて心臓病、血栓症、動脈硬化、糖尿病などの予防に効くそうです。
大麦の優れた美容と健康効果がここに来て大きな注目を集めています。テレビの情報番組でも頻繁に取り上げられるようになりました。しかし、大麦は知名度の割には、あまり良く知られていません。
小麦が原料の食品としてパン、うどん、パスタなどの麺類があります。そして、大麦は麦ご飯、味噌、ビールなどの原料として使用されています。
大麦は麦飯や麦こがしとして昭和30年代までは普通に食べられてきましたが、昭和40年代に入ると大麦の消費量が一気に減っていきます。
しかし、大麦の優れた栄養バランスからなる美容と健康効果が最近注目され、中でも生活習慣病予防の効果が優れているため、欧米でも注目されています。大麦を食べることによって得られるメリットは以下のとおりです。
大麦の健康効果
①血中コレステロールの低下
②血糖値の改善
③生活習慣病予防
④豊富な食物繊維
⑤腸内の善玉菌を増やして腸内環境の改善
⑥免疫力アップ
⑦デトックス効果
⑧ダイエット効果
あの徳川家康も大麦を好んで食べていたので、平均寿命が40代の江戸時代でも74歳まで生きることができたのだとか、それほど大麦は栄養バランスが優れているんですね。
大麦:「貧乏人は麦飯を食え」は名言だった
欧米で心臓病・動脈硬化予防のお墨付き
徳川家康の天下取りと日露戦争勝利の陰の主役
大麦は、健康オタクで74歳まで長生きした徳川家康が主食にし、天下取りの陰の力になりました。
明治の日露戦争では、脚気(かっけ)による死者に苦しんでいた海軍が、「海軍カレー」に大麦を入れて脚気の撲滅に成功し、勝利に導いています。
海軍に麦飯を採用したのは、「ビタミンの父」といわれ、東京慈恵会医科大学を創設した高木兼寛・海軍軍医総監だ。その伝統もあって、慈恵大学病院では現在も白米7割・大麦3割の麦ご飯を病院食として提供し、『慈恵大学病院のおいしい大麦レシピ』という本まで出している。
大麦の凄い効果効能
食物繊維が豊富
大麦には食物繊維が非常に多く含まれている。その量は白米の約20倍、玄米の約3倍、ゴボウの約1.6倍もあります。
しかも、大麦の場合、食物繊維が可食部分の胚乳に多いため、押し麦にするなど加工しても減らないんです。
優れた整腸作用
主な食物繊維の「大麦β(ベータ)グルカン」は水溶性のため、腸内でビフィズス菌のような善玉菌のエサになり、腸内細菌のバランスがよくなります。
悪玉コレステロールが減少
また、大麦βグルカンは腸に入ると、水に溶けてゲル状に変化、腸の中の胆汁酸を包み込んで便と一緒に体外に出してしまいます。
すると、足りなくなった胆汁酸を補うために肝臓が血中からコレステロールを取り入れ、胆汁酸を作り始める。このため、血液中の悪玉コレステロール(LDL)が減少します。
糖尿病や動脈硬化を予防
大麦βグルカンは一緒に体内に入った糖質と混ざり合い、消化吸収を穏やかにして、食後の血糖値の急上昇を抑える。このため、糖尿病や動脈硬化を予防する効果があります。
ちなみに、麦茶や麦焼酎には加工段階で大麦βグルカンが損なわれてしまうため、いくら飲んでも健康効果は期待できないそうです。
その大麦を使ったレシピがこちら
大麦入りネバネバ小鉢
①すりおろしたナガイモに大麦を加え、納豆とメカブを盛り付ける。
②さらにオクラを載せ、ウズラの卵をトッピング。
大麦の豆乳スープ
①鍋にニンジンとチンゲンサイの軸を煮て、ゆでた大麦を投入。
②さらに大豆の水煮と鶏がらスープを混ぜて味を調える。
③豆乳を入れ、さらにひと煮立ち。残りのチンゲンサイを加えて塩コショウで味を調える。④火を止めて、仕上げに片栗粉でとろみをつける。
このほか、「麦ご飯の鮭茶漬け」「大麦チヂミ」「大麦入りワカメスープ」「大麦入り豚汁」「鮭と大麦のホイル焼き」......と3食全部大麦三昧の日々となりました。
その結果、2週間後にはユミさんの悪玉コレステロール値は基準を大きく下回る121に低下していました。
大麦の健康効果は欧米で評価が高く、米国では大麦食品に「血中コレステロールの低下による冠動脈疾患のリスク低減」という健康を強調する表示が、米国食品医薬品局(FDA)によって認められています。
欧州食品安全機関(EFSA)も「排便の促進」(便秘解消)「食後血糖値の上昇抑制」「血中コレステロール低下による心臓疾患リスクが低減」の表示を認めています。
次の食事時まで作用する「セカンドミール効果」
ところで、どのくらいの量の大麦を食べると効果があるのだろうか。米ミネソタ大学の研究によると、大麦βグルカンを1日に3グラム摂取すると、悪玉コレステロールが低下します。
この量を1日に摂取しようとすると、3割麦ご飯(7割が白米)だと約4杯分、4割麦ご飯だと約3杯分になります(5割麦ご飯だと2杯半弱)。
麦ご飯ばかりだと飽きるので、朝などに大麦のシリアル食品を食べるのもオススメです。
栄養の専門家のサイトを見ると、大麦の健康効果で面白いのは「セカンドミール効果」(セカンドは2番目、ミールは食事)があることです。
これは、次の食事まで大麦βグルカンの働きが続くということで、朝食に大麦を食べると、昼食の時にも血糖値の上昇抑制などの効果が発揮されます。
夜に大麦を食べると、翌朝にもその効果が表れるというわけなんです。
また、普段のご飯に大麦を加えることによって、かさ増しになりますし、コスパも良くなるので、是非一度試してみてください。
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